お知らせ(2015年度掲載分)

■冬期間の研究所の作業

11月にクルシェヒル県、ヨズガット県の遺跡踏査が終了した後、アナトリア考古学研究所では出土遺物の整理、実測等の作業に入りました。この作業には研究所のあるチャルカン村から毎日13名が通ってきており、実測図面の作成等を坦々と行っています。3月一杯はこの作業が続き、4月に入ると同時に発掘調査の準備に入ります。(2016年3月20日)

アナトリア考古学研究所2016冬 (1) アナトリア考古学研究所2016冬 (2) アナトリア考古学研究所2016冬 (3) アナトリア考古学研究所2016冬 (4)
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■2015年度トルコ調査報告会・第26回トルコ調査研究会終了

2月28日(日)、29日(月)の二日間にわたって、学習院大学の「創立百周年記念会館」で行われました。報告会では、研究所が行っているビュクリュカレ、カマン・カレホユック、ヤッスホユックそれぞれの発掘について、研究会では3遺跡から出土した遺物の分析に関する研究成果の発表がありました。4月からの第8次ビュクリュカレ発掘調査に続いて、6月の下旬には第31次カマン・カレホユック発掘調査、そして8月中旬からは第8次ヤスホユック発掘調査が行われる予定です。(2016年3月13日)

2015年度報告会・第26回研究会 (1) 2015年度報告会・第26回研究会 (2) 2015年度報告会・第26回研究会 (3) 2015年度報告会・第26回研究会 (4) 2015年度報告会・第26回研究会 (5) 2015年度報告会・第26回研究会 (6) 2015年度報告会・第26回研究会 (7) 2015年度報告会・第26回研究会 (8)
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■ハナの子犬

昨年、11月中旬に研究所のカンガル犬ハナが六匹の子犬を生みましたが、何れの子犬も元気そのものです。先日、三匹の子犬が村に引き取られましたので、現在は三匹のみになりましたが、そのうち二匹も近々引き取られることになっています。初春のような温かさの中で、庭園の中を走り回っています。(2016年3月12日)

ハナの子犬 2016年早春 (1) ハナの子犬 2016年早春 (2) ハナの子犬 2016年早春 (3) ハナの子犬 2016年早春 (4)
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■三笠宮記念庭園裏山の植栽再開

昨年の12月、クルシェヒルの林野庁から寄贈された5千本の苗木の植栽を開始しました。12月の中旬にはマイナス20度に下がる日々が続き、植栽を中止していましたが、此の所、初春を感じさせる温かさに包まれ植栽作業は順調に進んでいます。先日、クルシェヒル県庁を訪ねたところ必要であればもう数千本の松の苗木を送りましょう、と云う。これには驚きました。この植栽作業も今月一杯で終わり、乾燥が始まる5月は苗木への灌水開始の時期にもなります。春先の雨で苗木がどれだけ根付くかが楽しみです。(2016年3月9日)

2016年植栽作業 (1) 2016年植栽作業 (2) 2016年植栽作業 (3) 2016年植栽作業 (4) 2016年植栽作業 (5) 2016年植栽作業 (6)
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■アナトリア高原に春が近づいてきました

アナトリア高原にやっと春が近づいてきました。庭園の木々の幹が少し赤みを帯びてきました。それを見ているだけで力づけられます。春が近づいてきたこともあり、天気の良い日は三笠宮記念庭園、カマン・カレホユック考古学博物館も賑やかになってきました。それと越冬した庭園の錦鯉が元気に泳ぎ始めました。(2016年3月7日)

2016年アナトリア高原の早春 (1) 2016年アナトリア高原の早春 (2) 2016年アナトリア高原の早春 (3) 2016年アナトリア高原の早春 (4)
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■カマン・カレホユック考古学博物館はリニューアル中です

2010年7月10日にオープンしたカマン・カレホユック考古学博物館は、年々入館者が増えてきています。地方博物館では最も入館者の多い博物館の一つに数えられるようなってきています。昨年から博物館に入るには入館料(5リラ=約220円)が必要となりましたが、それにも関わらず一年間に7万人を超す入館者があったとのこと、嬉しい限りです。アナトリア考古学研究所は、カマン・カレホユック遺跡の発掘調査の他に、2009年からはヤッスホユック遺跡、ビュクリュカレ遺跡の発掘調査も開始、それら3遺跡からの遺物は開館後かなりの量になってきています。トルコの文化・観光省が新たに10の展示ケースを作成して下さったこともあり、博物館とアナトリア考古学研究所は共同で、 展示専門家の永金宏文氏を招き、11月から12月にかけて 既存の展示を大幅に変えました。新たにヤッス、ビュクリュカレ遺跡の解説、年表、そして写真パネルを作成しましたので、カマン・カレホユック考古学博物館の展示会場は驚くほど変わりつつあります。(2015年12月25日)

カマン・カレホユック考古学博物館 (1) カマン・カレホユック考古学博物館 (2) カマン・カレホユック考古学博物館 (3) カマン・カレホユック考古学博物館 (4) カマン・カレホユック考古学博物館 (5) カマン・カレホユック考古学博物館 (6) カマン・カレホユック考古学博物館 (7) カマン・カレホユック考古学博物館 (8)
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■植栽を行っています

三笠宮記念庭園の南側にはバランヌ山が続いています。10年前にトルコの林野庁がバランヌ山に植えた黒松がかなり成長してきており、遠くからでも見えるようになりました。バランヌ山と三笠宮記念庭園の間には岩山があります。先日、クルシェヒル県より三笠宮記念庭園の裏山に植栽して欲しいとの話があり黒松など5千本の苗木が研究所へ寄贈されました。発掘調査、遺跡踏査も終わったところでしたので、苗木の植栽を開始しているところです。何ぶん予想以上の苗木数です。現在、盛んに一本一本丁寧に植えているところですが、かなり時間がかかりそうです。ここ数日は気温が下がり樹氷が咲く程の寒さに見舞われ作業を中止しています。数年後には三笠宮記念庭園は緑にすっぽり囲まれるものと思います。(2015年12月23日)

2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (1) 2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (2) 2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (3) 2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (4) 2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (5) 2015年三笠宮記念庭園裏山の植栽 (6)
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■発掘区の保護屋根架け作業を開始しました

4月に始まったアナトリア考古学研究所の発掘調査(ビュクリュカレ、カマン・カレホユック、ヤッスホユック)も、今月初旬に総て終了しました。発掘調査が終わったと同時に、出土した遺構を保護するために発掘区に保護屋根を架ける作業が始まりました。真夏に伐採し、カマンで製材をしていたポプラ材を発掘現場に運び、熟練の労働者が中心となり作業を進めているところです。以前は、カマンの町から大工さんを呼んで保護屋根架けを行っていましたが、今では、研究所のあるチャウルカン村から発掘作業にきている労働者がこの作業を行っています。なかなかの技術力です。これが終わりますといよいよアナトリア高原も真冬に入ります。(2015年11月8日)

保護屋根仮設作業 2015秋 (1) 保護屋根仮設作業 2015秋 (2)
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■アナトリア高原は満天の星に包まれています

アナトリア高原は日一日と気温が下がってきました。それと同時に早朝は霧に包まれるようになってきました。そして、夜にもなりますと高原は降り注ぐような満天の星に包まれています。冷え込んできますとますますきらきらと星は輝くものと思います。アナトリ高原の初冬も間近です。(2015年10月25日)

2015年アナトリア高原の星空 (1) 2015年アナトリア高原の星空 (2)
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■三笠宮記念庭園にも紅葉の季節がやってきました

十月も中旬に入り、アナトリア高原にも例年より遅い紅葉の季節がやってきました。三笠宮記念庭園のモミジも大分色づいてきましたし、カマン・カレホユック遺跡を囲むように植林されているポプラの葉も黄色みを帯びてきており、風にぷらぷらと揺れ動いています。今のところ風で葉が舞い散ることはありませんが、もう直き、多少の風でもばらばらとポプラの葉は落ち道を黄金色にするものと思います。

ここ一週間、早朝の気温も7〜8度、これも例年に較べますと温かいぐらいです。月末までの天気予報では、今週末ぐらいから雨模様、それと同時に一気に気温も下がって来るようです。研究所が行っているクルシェヒル、ヨズガット県の遺跡踏査は、11月初旬から中旬にかけて行う予定ですが、その頃はアナトリア高原も紅葉が終わり、初冬を迎えている頃かと思います。(2015年10月20日)

2015年アナトリア高原の紅葉 (1) 2015年アナトリア高原の紅葉 (2) 2015年アナトリア高原の紅葉 (3) 2015年アナトリア高原の紅葉 (4) 2015年アナトリア高原の紅葉 (5) 2015年アナトリア高原の紅葉 (6) 2015年アナトリア高原の紅葉 (7) 2015年アナトリア高原の紅葉 (8) 2015年アナトリア高原の紅葉 (9) 2015年アナトリア高原の紅葉 (10)
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■博物館学フィールドコース(2015年)終了

アナトリア考古学研究所は、国際交流基金、トルコの文化・観光省と共催で博物館学フィールドコース(2015年)を、今シーズンも行いました。第一回目(既報)は、9月29日から10月3日まで、第二回目は、10月5日から10月9日まで、10日には参加者全員が研究所を後にしました。第二回目のフィールドコースには、ネヴシェヒル、ブルサ、アンタルヤ、エルズルム、トラブゾン、ガズィアンテップ、ディアルバクル、イズミルの保存修復センターからの保存、修復の若手専門家が10名参加しました。フィールドコースでは、アナトリア考古学研究所の保存・修復室などをフルに活用しながらの研修を受け、多くの参加者からもう一度是非参加したいとの声があり、講師を勤めた先生たちと最終日には和気あいあいと記念撮影をしているのが印象的でした。最終日には、教会の壁画の修復、保存がどのようになされているか、また、ネヴシェヒルの町のほぼ中央部にあるネヴシェヒル城から新市街地へと続く斜面で新たにギョレメと同様の教会等の調査が行われていますが、その発掘がどのように行われているかを見学するために、研修をかねてカッパドキアを訪ねました。新たに発見されたと云われる教会等の施設の調査は、発掘担当者の話しによると少なくとも数十年かかるとか。広大な発掘現場には参加者もただただ驚いていました。フィールドコースも無事に終わったと同時にアナトリア高原にも本格的秋が到来、大分気温が下がり始めました。早朝は息が白くなり始めています。(2015年10月13日)

博物館学フィールドコース (1) 博物館学フィールドコース (2) 博物館学フィールドコース (3) 博物館学フィールドコース (4) 博物館学フィールドコース (5) 博物館学フィールドコース (6)
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■講演会のご案内 (中近東文化センター x ICU 特別企画 講演会「みたか むかしの 中近東」)

「考古学に国際貢献はできるのか」大村幸弘(アナトリア考古学研究所長)
講演日時:10月24日(土) 11:25〜12:45
会 場 :国際キリスト教大学(ICU) 本館116教室

「歴史の中の中近東の意味」阿部知之(公益財団法人中近東文化センター理事長)
講演日時:10月25日(日) 11:25〜12:45
会 場 :国際キリスト教大学(ICU) 本館116教室

*ICUまでのアクセス
http://www.icu-fes.com/access/

*ICU内施設紹介
http://www.icu.ac.jp/about/campus/index.html


■カマン・カレホユック考古学博物館展示コーナー改装

カマン・カレホユック考古学博物館は、主にカマン・カレホユック遺跡の出土遺物を展示しています。2009年からはヤッスホユック、ビュクリュカレ遺跡の発掘調査も開始、それらの遺跡の出土遺物はすべてこの博物館に収蔵されております。以前から2遺跡の出土遺物の展示をして欲しいとの要望が文化・観光省などからありましたが、新たに作成する展示ケース等の予算も付き、先日こちらが希望した通りのものが出来上がってきました。現在は、写真、文字パネル等を作成しているところですが、博物館のロビーのところから大幅に展示が変わりますので、ほぼ毎日のように博物館と打ち合わせを行いながら作業をすすめています。2010年のカマン・カレホユック考古学博物館の開館の際に全面的に展示を行って下さった永金文宏氏(展示専門家)がボランティアとして今回も展示を担当して下さっています。12月初旬にはヤッスホユック、ビュクリュカレ遺跡の展示コーナーがオープンする予定です。ご期待下さい。(2015年10月11日)

カマン・カレホユック考古学博物館 (1) カマン・カレホユック考古学博物館 (2)
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■カマン・カレホユック写真展開催

JICA、カマン・カレホユック考古学博物館、アナトリア考古学研究所の共催でカマン・カレホユック写真展をカマンの町で行っています。今シーズンもカマン・カレホユック考古学博物館は、今年だけで既に6万人を超す入館者がありますが、もっと博物館を知ってもらおうと考えこの写真展を企画しました。これまで出土した遺物の中から幾つかを選びパネルを作成、わずか15枚の写真展ですが予想を上回る人が見学に訪れています。写真展は、カマンの町の真ん中、アタチュルク(トルコ共和国建国の父)像のある広場で行っていますが、近郊の村からカマンへ来た人など、じっくり一枚一枚を丁寧に見ている人、家族連れで楽しんでいる人たち等、かなりの賑わいを見せています。写真展に来た人たちと話しをしていると、中には博物館をまだ一度も訪ねたことがない人も多く、今回の展覧会を一つの切っ掛けとして入館者が増加するのではないかと期待しています。次回は、2015年に出土した素晴らしい遺物を選んでパネルにし、展覧会を行う予定です。(2015年10月11日)

カマン・カレホユック写真展 (1) カマン・カレホユック写真展 (2) カマン・カレホユック写真展 (3) カマン・カレホユック写真展 (4) カマン・カレホユック写真展 (5) カマン・カレホユック写真展 (6)
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■アナトリア高原も秋が深まってきました

9月末までは日中も30度を超す日がありましたが、ここ数日朝夕の冷え込みが厳しくなってきています。早朝は10度前後とアナトリア高原も大分秋が深まってきました。10月初旬には、例年、カマンでは「胡桃祭り」が開催されますが、今年は胡桃の出来があまり良くなかったとかで中止。その代わりと云うのでしょうか、10月3日(土)、4日(日)の両日カマンの町で市場が開かれかなりの賑わいを見せました。道の両サイドには近郊の村から野菜、果物などが大量に運ばれてきており、その中に秋を感じるものが沢山ありました。ヒマワリの種、漬け物用のトマト、ケレッキ(瓜)、僅かな胡桃、葡萄、リンゴなどはどれも形が整ってはいませんがなかなか美味しそうなものばかりです。自家製のケチャップ、葡萄を長時間煮込んだペクメズは冬期用のものでしょうか、道端に並んでいました。アナトリア高原はこれから日一日と気温が下がってくるものと思います。早朝に息が真っ白になるのも間近なことと思います。それを境として中央アナトリアの紅葉も始まるはずです。(2015年10月10日)

2015年アナトリア高原の秋 (1) 2015年アナトリア高原の秋 (2) 2015年アナトリア高原の秋 (3) 2015年アナトリア高原の秋 (4) 2015年アナトリア高原の秋 (5) 2015年アナトリア高原の秋 (6)
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■博物館学フィールドコース(2015年)開始

アナトリア考古学研究所は、国際交流基金、トルコの文化・観光省と共催で博物館学フィールドコース(2015年)を、9月29日(火)から開始しました。今回のフィールドコースは、第一回目が9月29日から10月3日まで、第二回目は10月5日から10月9日まで行う予定です。このフィールドコースを2011年来継続して行っておりますが、トルコの考古学博物館に例年大量に運び込まれている文化財の修復、保存、管理に対してアナトリア考古学研究所としてささやかでも協力出来ないかと考えて始めたものです。2015年度のフィールドコースへの参加者を決める上では、文化・観光省の考古局博物館課と打ち合わせ、考古学博物館、民族学博物館、あるいは地方の修復保存センターに所属している若手の修復・保存専門家を招聘しました。第一回目は、ネヴシェヒル、アンタルヤ、アンカラ、トラブゾン、ガーズィアンテップ、ディアルバクル、イズミル地方保存修復センター、アイドゥン、エディルネ考古学博物館の修復、保存の専門家の参加がありました。授業は、アナトリ考古学研究所がカマン・カレホユック、ヤッスホユック、ビュクリュカレ遺跡の発掘調査に参加しているスペイン、イタリア、そしてトルコの修復、保存の専門家が行っています。授業は英語ですので、通訳にも入ってもらい出来る限り参加者に理解して貰うことに努めています。午前9時から夕方の6時までびっしりとカリキュラムが組まれており、かなりハードなフィールドコースのように見えますが、落伍するものもなく全員3日までの授業をこなすことが出来そうです。(2015年10月2日)

博物館学フィールドコース (1) 博物館学フィールドコース (2) 博物館学フィールドコース (3) 博物館学フィールドコース (4)
博物館学フィールドコース (5) 博物館学フィールドコース (6)
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■「夏の学校」(3) 終了(2015年8月)

カマン・カレホユック考古学博物館とアナトリア考古学研究所の共催で、7月5日に開始した「夏の学校」が、8月24日(日)に終了しました。25名の定員で開始した学校でしたが、最後まで頑張って通ってきたのは18名で、参加した小学生には修了証書とともに記念に博物館のロゴマークの入ったマグカップを手渡しました。その後、子供たちにクッキーとコーラが振舞われましたが、ほとんどの子供たちは来年もまた参加したいと云ってくれたのが、主催した側にとって一番嬉しいことでした。来年は、クルシェヒルの遺跡巡りも加えてみたいと思っています。(2015年8月26日)

夏の学校(2015年8月)(1) 夏の学校(2015年8月)(2) 夏の学校(2015年8月)(3) 夏の学校(2015年8月)(4)

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■「夏の学校」(2)(2015年8月)

毎週日曜日の午後3時から4時半に行なっている「夏の学校」は順調に進んでいます。最初は数名だった生徒が回を超す度に増えてきてしまい、先日はカマン・カレホユック遺跡を案内しましたが、20名を超す子供たちと一緒に父兄もやってきたのには驚きました。翌日には、土器の接合の授業を研究所で行ないましたが、どうもこの授業は難しいと思ったのか、生徒は8人に激減してしまいました。ただ、この授業を担当した研究所の修復技術者のエリチン・バシュの指導で、全員大満足。子供たちは土器を手に持ち記念撮影をした後研究所を離れました。次週は、保存修復室のコンサヴェーターによる授業が行なわれる予定です。(2015年8月8日)

夏の学校(2015年8月)(1) 夏の学校(2015年8月)(2) 夏の学校(2015年8月)(3) 夏の学校(2015年8月)(4) 夏の学校(2015年8月)(5) 夏の学校(2015年8月)(6) 夏の学校(2015年8月)(7) 夏の学校(2015年8月)(8)

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■アナトリア考古学研究所退職者の集い(2015年)

7月26日(日)、カマン・カレホユック発掘調査、三笠宮記念庭園建設、アナトリア考古学研究所建設、カマン・カレホユック考古学博物館建設に関わり、定年を迎え、現在では年金で生活をしているチャウルカン村の村民の集いを開きました。足腰が弱くなりこの会に参加出来そうにもないと云う声もありましたので、研究所の車を出し送り迎えをしました。今回は19人の退職者が集まりましたが、昨年から今年にかけて退職者の中で欠けた人は一人もなかったのが何よりでした。アフメット・ペフリヴァンさんは、75歳になったとのこと、87年〜92年にかけて北区で発掘作業を手伝ってくれました。特に、彼は土器の取り上げが得意で時間を忘れて作業に集中していたことを思いだします。庭園の見張りをしてくれていたアラプ・メティンさんも70歳になったとのこと、お陰様で何一つ病気らしい病気にかかることなく元気に暮らしているとか。また、1985年、カマン・カレホユック遺跡の予備調査の際に地形測量を手伝ってくれたイスメット・ソラックさんも元気そのもので、生まれたばかりの孫のことを嬉しそうに話していました。コックのムスタファは、今日のために作ったケーキ、クッキー、それとチャイ(トルコティー)を出してくれ、二時間近く発掘現場の昔話で大いに盛り上がりました。帰り際に記念撮影をしましたが、来年も彼らの元気な姿に出会えるのを楽しみにしたいと思います。(2015年7月28日)

退職者の集い2015年 (1) 退職者の集い2015年 (2) 退職者の集い2015年 (3) 退職者の集い2015年 (4) 退職者の集い2015年 (5) 退職者の集い2015年 (6) 退職者の集い2015年 (7) 退職者の集い2015年 (8)
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■「夏の学校」が始まりました(2015年7月)

アナトリア考古学研究所とカマン・カレホユック考古学博物館の共催で「夏の学校」(Yaz Okulu、定員25名)が先週の土曜日から博物館内で始まりました。対象は、チャウルカン村、カマン町の小学生が対象です。昨年度は、「考古学の学校」として行なっていたものを、名称を「夏の学校」に替え、今年から夏休みを使って毎週日曜日、午後3時から5時までの2時間にわたって博物館内で行なっています。子供たちと会話をしながら授業をすすめる形をとっていますが、子供たちからの質問が途中で次々と飛び出しこちらが思っているような授業にはなかなかなりません。ただ、嬉々として博物館へやってくる子供たちを見ているとこちらの方まで嬉しくなりますし、夏休み一杯は継続して行ないたいと思っています。先週の7月5日の日曜日には、研究所が行なっているカマン・カレホユック、ヤッスホユック、そしてビュクリュカレ遺跡の発掘についてのお話しが45分間、その後に子供たちはロクロを使っての土器作りの体験をしてもらいました。ロクロを使っての土器作りは全員が夢中になっていたのが印象的でした。この「夏の学校」は、8月末まで行なうことになっています。(2015年7月13日)

夏の学校(2015年7月)(1) 夏の学校(2015年7月)(2) 夏の学校(2015年7月)(3) 夏の学校(2015年7月)(4) 夏の学校(2015年7月)(5) 夏の学校(2015年7月)(6)

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■中央アナトリアは小麦の刈り入れの時期に入りました

中央アナトリアもやっと雨があがり、夏らしい日々がここ数日続いています。少し暑くなってきたと同時に、いよいよ小麦の刈り入れが本格化してきました。国道はコンバインが行ったり来たり、高原では昼夜を問わず小麦の刈り入れ作業が行なわれています。コンバインが広大な高原の中を縦横無尽に活躍している姿は、なんとも痛快です。研究所のサクランボも食べごろ、雨が多かった割にはなかなか美味しく食事のデザートとしても大好評です。それと雨が良かったのでしょうか。今年はバラが珍しく奇麗に咲き誇っています。来週ぐらいからは暑くなってきそうです。本格的真夏がもう直きかと思います。発掘調査も徐々にペースがあがってきました。(2015年7月7日)

2015年アナトリア高原の夏	(1) 2015年アナトリア高原の夏 (2) 2015年アナトリア高原の夏 (3) 2015年アナトリア高原の夏 (4) 2015年アナトリア高原の夏 (5) 2015年アナトリア高原の夏 (6)
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■国際協力機構(JICA)田中明彦理事長カマン・カレホユック考古学博物館等を視察

5月14日(木)、国際協力機構(JICA)の田中明彦理事長、遠藤真由美アンカラ事務所長等がカマン・カレホユック考古学博物館、三笠宮記念庭園、アナトリア考古学研究所を視察。カマン・カレホユック考古学博物館は、日本の一般文化無償資金協力によって2010年7月10日に開館しており、土、日曜日は多くの来館者で賑わっています。(2015年5月24日)

国際協力機構(JICA)田中明彦理事長カマン・カレホユック考古学博物館等を視察 (1) 国際協力機構(JICA)田中明彦理事長カマン・カレホユック考古学博物館等を視察 (2) 国際協力機構(JICA)田中明彦理事長カマン・カレホユック考古学博物館等を視察 (3) 国際協力機構(JICA)田中明彦理事長カマン・カレホユック考古学博物館等を視察 (4)
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■第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム

トルコ共和国文化観光省主催の第37回国際発掘、調査、考古科学シンポジウムが5月11日より15日までトルコ共和国のエルズルム市、アタチュルク大学にて開催されました。このシンポジウムは毎年、トルコ共和国内で活動している考古学関係の研究者が一堂に会し、前年度の調査研究成果を報告するものです、旧知の研究者に再会し、親交を深める良い機会でもあります。当研究所の研究員も毎年参加しています。本年度も、カマン・カレホユック遺跡(大村幸弘)、ビュクリュカレ遺跡(松村公仁)、ヤッスホユック遺跡(大村正子)の発掘調査報告と、一般調査の報告(大村幸弘)を行いました。

エルズルムは標高2000mを超える高原にある町で、すぐ近くの山にはまだ雪が残っており、東京の2月終わりから3月初めくらいの気候でした。

最近のこのシンポジウムで感じるのは、その発表内容が多様化して来ていることです。従来、発掘調査そのものに関する報告が主に行われていました。しかし、近年は発掘調査と共に遺跡保護、保存に関しての活動を報告する調査隊が増えてきています。これは、トルコ政府および文化観光省の意向として、遺跡保護、文化財保存に重きが置かれるようになったこと、発掘者にもその努力が要求されていることに起因するものと思われます。

これまでの考古学研究は遺跡発掘を行って歴史を復元していくことに重点をおき、掘られた遺跡は再び廃墟と化していました。それは発掘前以上に破壊を進めることになりました。特に19世紀末から20世紀前半の外国隊による発掘調査は掘り出した遺物を自国に持ち帰り、博物館の展示を充実させていました。それが大英博物館であり、ルーブル博物館です。それらの遺物を通して、欧米諸国の研究者による未知の歴史の解明が可能になりましたが、掘られた遺跡はそのまま放置され、荒れ放題でした。その後も長くこうした状況が続いていましたが、特にローマ、ビザンツ時代の遺跡の復元作業から始まり、遺跡保存という面が強調されるようになってきました。そこにはトルコの観光行政と結びついた面もあります。観光のために遺跡を保護、復元するということは単純に喜べるものではありませんが、その流れの中で遺跡保護の意識が高まってきていることも事実です。後世に遺跡を継承していかなければならないという意識が生まれてきたことは評価されるものと言えます。

また、発掘調査を通して人々への啓蒙活動が盛んに行われるようになり、その活動状況も盛んに報告されています。考古公園(Arkeopark)というような名称が付けられ、遺跡に一般の人々に来てもらい、見てもらい、実感してもらうような工夫が行われています。日本では古くは登呂遺跡において高床式住居が復元され、見学できるような遺跡公園が作られるなど、多くの例が見られますが、それらに近いものです。トルコ考古学を牽引しているイスタンブール大学のメフメット・オズドアン教授も、そういった活動を率先して行っています。こういった遺跡公園が各地に作られ、訪れたより多くの人々に、この国の歴史を理解してもらおうとする意図はすばらしいものです。

また、外国隊の活動の中にトルコの学生にセミナーを開催したりする動きも出てきました。石器作り、土器作り、金属生産等の体験コースの開催や、今後開催しようとするプロジェクトが発表されてもいました。欧米の研究所、研究者の中にも、自分達の研究をするだけではなく、トルコにその成果を還元するという流れが生まれてきているようです。

こうした発掘調査に伴う様々な活動は、今後ますます多様化していくと思われます。これらすべてを、研究者がこなしていくことは大変難しいことです。今後、それぞれの分野に即した専門家が養成されていく必要があります。また、これらの活動をサポートするための枠組み作りも必要になってきています。(松村)(2015年5月19日)

第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム 第37回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム
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■『考古学における蛍光X線(PXRF)の技術と適用』に関する国際ワークショップ終了

アナトリア考古学研究所とアンカラのイギリス研究所の共催による『考古学における蛍光X線(PXRF)の技術と適用』に関する国際ワークショップが2015年5月8日(金)アナトリア考古学研究所において開催されました。

下記のプログラムの通り、PXRFの構造や技術的な紹介と共に、青銅、土器、岩面画、ガラス、黒曜石等の考古学遺物への応用とその有効性、考古学的に応用する際に必要な基本条件等に関する発表が為され、終日、活発な討論が交わされました。考古学研究に有効な一つの新しい技術としてPXRFの活用が提案され、その理解を深めたワークショップとなりました。(2015年5月18日)

『考古学における蛍光X線(PXRF)の技術と適用』プログラム
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■下村博文文部科学大臣来所

5月1日、下村博文文部科学大臣が第七次ビュクリュカレ遺跡発掘調査、アナトリア考古学研究所、カマン・カレホユック考古学博物館、三笠宮記念庭園を視察。ビュクリュカレ遺跡では松村公仁隊長から発掘調査状況の説明、研究所では図書館・会議棟、研究棟などでの活動、また、博物館では研究所が行なっている3遺跡の調査で出土した遺物をご覧になりました。視察中には、ビュクリュカレ遺跡近郊のカラケチリ郡長、カマン郡長らも一緒に同行、日本から大臣がお出でになったということで村人がアイラン(ヨーグルトを水で溶かした飲料水)とギョズレメ(小麦粉を水で溶かし鉄板で焼いたもので、日本の具をのせないお好み焼きのようなもの)をご馳走してくれました。(2015年5月4日)

下村博文文部科学大臣来所 (1) 下村博文文部科学大臣来所 (2) 下村博文文部科学大臣来所 (3) 下村博文文部科学大臣来所 (4) 下村博文文部科学大臣来所 (5) 下村博文文部科学大臣来所 (6) 下村博文文部科学大臣来所 (7) 下村博文文部科学大臣来所 (8)
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■三笠宮記念庭園のソメイヨシノは満開です

アナトリア考古学研究所の側にある三笠宮記念庭園のソメイヨシノは満開です。昨年12月から今年の3月まで例年になく厳しい冬でしたが、4月中旬になりアナトリア高原は一気に春を迎えました。三笠宮記念庭園の上の池の補修工事も終わり、現在、下の池の補修工事を行なっているところです。春のさわやかな高原の風に誘われたのでしょうか。来園者も日一日と増えてきております。ソメイヨシノは、4月18日に満開を迎えましたが、ここ一週間はお花見で三笠宮記念庭園も大いに賑わいそうです。(2015年4月24日)

2015年アナトリア高原の春 (1) 2015年アナトリア高原の春 (2) 2015年アナトリア高原の春 (3) 2015年アナトリア高原の春 (4) 2015年アナトリア高原の春 (5) 2015年アナトリア高原の春 (6)
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■国際ワークショップのお知らせ

アナトリア考古学研究所とアンカラのイギリス研究所は『考古学における蛍光X線の技術と適用』に関する国際ワークショップを開催します。(2015年4月19日)


日時:2015年5月8日(金)
場所:アナトリア考古学研究所 クルシェヒル県カマン郡チャウルカン村

▼詳しくは下記ウェブサイトをご覧下さい。
http://www.biaatr.org/pxrfarchaeology2015