お知らせ

■三笠宮記念庭園の開園準備

毎年春の恒例になっている池の清掃作業が終わりました。毎年少しずつ改良を加えて効率よく作業を行う工夫をしています。今年は池に敷いた砂利を綺麗にするために機械を使い、これまでの半分の時間で作業を終わらせることができました。綺麗になった池に鯉を戻すと皆気持ち良さそうに泳いでいます。でも心なしか今年は鯉の数が少なくなっているようです。庭を管理しているムスタファさんに聞いてみると渡り鳥が来て魚を取って食べてしまうとのことでした。また野良猫も魚を取りに現れるそうです。管理人はそういった動物とも戦ってくれています。(2017年4月25日)

三笠宮記念庭園の開園準備 (1) 三笠宮記念庭園の開園準備 (2) 三笠宮記念庭園の開園準備 (3) 三笠宮記念庭園の開園準備 (4) 三笠宮記念庭園の開園準備 (5) 三笠宮記念庭園の開園準備 (6)
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■アナトリア考古学研究所パネル展の開催

三笠宮記念庭園を訪れる人々は、カマン・カレホユック考古学博物館に通じる道を通り三笠宮記念庭園へと向かいます。今回その博物館前の道に研究所の活動を紹介する写真ポスターを30枚展示しました。三笠宮記念庭園を訪れる人々に研究所がどんな活動をしているのかを知ってもらおうと、研究所で働いている村の人たちが中心となって発掘調査の様子や遺物の出土状況等の写真を選びレイアウトをして作成しました。博物館に勤めている人の中にはかつて一緒に発掘した人も多く、発掘時の思い出を懐かしく話しながら、展示準備を手伝ってくれました。週末には庭園を訪れたたくさんの人々がポスターの前で足を止め見入っていました。興味を持ってもらえるのは嬉しいものです。一生懸命みんなで作った甲斐がありました。(2017年4月25日)

研究所パネル展の開催 (1) 研究所パネル展の開催 (2) 研究所パネル展の開催 (3) 研究所パネル展の開催 (4) 研究所パネル展の開催 (5) 研究所パネル展の開催 (6)
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■待ち焦がれたアナトリア高原の春

今年の冬は雪が多く、寒さも一段と厳しく、JICAから派遣され庭園管理に来られている小山さんは道が凍っていて危ないとずっと靴に滑り止めの金具をつけておられました。昨年はその必要性が全くなかったと話されていましたがそれほど今年の冬は厳しかったということでしょう。

冬が厳しければ厳しいほど春の訪れが待ち遠しいものです。待ちに待ったアナトリア高原の春は四季の中で一番良い季節ではないでしょうか。植物が一斉に芽を出し、生命の息吹が感じられます。今年は例年と異なり山桜がソメイヨシノよりも先に咲き始めました。これも寒さの影響でしょうか。山桜は枝いっぱいに花をつけて咲きましたが、ソメイヨシノは今年は花が少なく残念でした。昨年から堆肥を入れ土壌改良をして大切に育てていますので、来年はたくさんの花が咲くのではないかと期待しています。(2017年4月25日)

待ち焦がれたアナトリア高原の春 (1) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (2) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (3) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (4) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (5) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (6) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (7) 待ち焦がれたアナトリア高原の春 (8)
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■三笠宮記念庭園の間伐作業

1993年の9月に開園した三笠宮記念庭園も24年も経過しました。91年、92年に植樹した黒松などは、アナトリア考古学研究のあるチャウルカン村の環境に上手く適応したのか、50㎝にも満たない苗木でしたが、現在では背丈は7〜8メートルにもなっています。間伐をしなければと思っていましたが、素人ではなかなか出来ずにおりました。JICAのシニアボランティアとして、2016年にカマンに派遣された庭園管理の専門家小山季廣さんが、間伐を現在盛んに行っているところです。間伐作業で、庭園も大分すっきりしてきました。この作業が終わりますと、次は庭園の池のクリーニングを行ない、今シーズンも三笠宮記念庭園をオープンする予定です。2016年は、4月1日〜11月30日までの8ヶ月間で、三笠宮記念庭園には8万人を超す来園者がありました。今シーズンも多くの来園者が訪れることでしょう。(2017年4月2日)

三笠宮記念庭園の間伐作業 (1) 三笠宮記念庭園の間伐作業 (2) 三笠宮記念庭園の間伐作業 (3) 三笠宮記念庭園の間伐作業 (4)
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■「アナトリア考古学研究」XX号発刊

アナトリア考古学研究所が刊行している「アナトリア考古学研究」XX号が発刊されました。今回は、ヤッスホユック出土のヒエログリフ、ビュクリュカレ出土の粘土板、カマン・カレホユック第IV層、前期青銅器時代出土の植物遺存体等の報告が掲載されています。(2017年3月26日)

AAS XX Contents

AAS XX Contents


■2016年度トルコ調査報告会・第27回トルコ調査研究会が行われました

2016年度トルコ調査報告会・第27回トルコ調査研究会が、3月4日(土)、5日(日)の二日間に渡って学習院大学の「創立百周年記念会館」で行われました。両日で参加者は350名を超し、研究会での質疑応答も活溌に行われました。


トルコ調査報告会では、アナトリア考古学研究所の活動(2016年)、ビュクリュカレ第8次発掘調査、カマン・カレホユック第31次発掘調査、ヤッスホユック第8次発掘調査、ヨズガット県における遺跡踏査の報告が、それぞれの担当者によって行われました。

カマン・カレホユックでは、「文化編年の構築」という発掘の目的に則って進められている第Ⅳ層前期青銅器時代の火災層に属する遺構群と第Ⅲa層のヒッタイト帝国時代の建築遺構を中心とする調査について、詳細に報告されました。また、ビュクリュカレでは、カマン・カレホユック第Ⅲa層に平行するヒッタイト帝国時代の建築遺構を中心とする調査が、そしてヤッスホユックでは、カマン・カレホユック第Ⅳ層に平行する前期青銅器時代の王宮址を中心とする調査が進められていることが、それぞれ報告されました。ビュクリュカレではヒッタイト帝国時代の粘土板文書片も発見され、今後、帝国の都ボアズキョイ(古代名ハットゥシャ)との関連、さらには西アナトリアにおける帝国の位置付け等の解明に新たな資料を提供してくれるものと大いに注目されます。ヤッスホユックでは、王宮址の下に第二の火災層が存在することが確認され、今後の調査により中央アナトリアの前期青銅器時代の文化の発展過程の解明に貢献できると考えられます。

中央アナトリアの遺跡踏査に関しては、アナトリア考古学研究所の活動とともに、ヨズガットからキュルテペに通じる街道沿いで行われた遺跡踏査について報告されました。カマン・カレホユック第IV層出土の土器に平行する前期青銅器時代、前3千年紀の第3〜4四半期に年代付けられる彩文土器が 数多く採集され、 中央アナトリアの彩文土器の文化圏を考察する上では重要な資料と成り得ると考えられます。


第27回トルコ調査研究会では、土器、石膏、炭化物、鉄等の資料の化学的分析、年代測定等に関する研究、地中探査に関する報告、ビュクリュカレ粘土板文書の解読から推察されるビュクリュカレの位置付け、そして 獣骨研究による紀元前2千年紀の牧畜経済に関する考察等が発表されました。

カマン・カレホユックの前期青銅器時代の層から出土したろくろ製土器、鉄器時代の彩文土器、あるいはビュクリュカレ出土の石膏の化学的研究は、それぞれの製品や材料の産地推定、技術の搬入や発展等の考察を経て、当時の交易圏、文化圏の把握に基本的な資料を提供してくれるものと考えられます。

カマン・カレホユックの第IV層、前期青銅器時代の層から検出された鉄関連資料の分析について、資料の形態と組成から観察して、前期青銅器時代の鉄生産活動について論じたのは、今後の鉄生産開始時期を考察する上で重要な示唆を与えるものです。また、カマン・カレホユック、ヤッスホユックの前期青銅器時代の層から出土した鉄遺物の分析結果では、両遺跡出土の資料が、アナトリア内の鉱床から運び込まれたものか、あるいはアナトリア以外の地域から運び込まれたものか等が今後の大きなテーマです。これを実証する上では、カマン・カレホユック周辺及び遠隔の鉄鉱床からの資料採集と分析が重要な鍵になると思われます。(2017年3月30日)

2016年度報告会・第27回研究会 (1) 2016年度報告会・第27回研究会 (2) 2016年度報告会・第27回研究会 (3) 2016年度報告会・第27回研究会 (4) 2016年度報告会・第27回研究会 (5) 2016年度報告会・第27回研究会 (6) 2016年度報告会・第27回研究会 (7) 2016年度報告会・第27回研究会 (8)
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■カマン・カレホユック考古学博物館のパネル展示

アナトリア考古学研究所が行っている発掘調査で出土した遺物は、カマン・カレホユック考古学博物館に展示されています。展示品には解説をつけていますが、その遺物が誰によって発掘されたのかはほとんど示されていませんでした。

今回、1986年以降、発掘調査に参加したスタッフを写真パネルで表わしてみました。発掘調査は研究者中心に進められていますが、それを支えてくれるのが研究所のあるチャウルカン村から参加している多くのトルコ人のスタッフです。発掘調査、遺跡踏査、遺物の修復作業等は、このスタッフたちによって行われています。

調査、研究は決して研究者だけによって進むものではないと思いますし、このパネルを見ると多くの人々のサポートがあって初めて可能になっていることがよくわかります。(2017年3月19日)

カマン・カレホユック考古学博物館のパネル展示 (1) カマン・カレホユック考古学博物館のパネル展示 (2) カマン・カレホユック考古学博物館のパネル展示 (3) カマン・カレホユック考古学博物館のパネル展示 (4)
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■3遺跡に案内板設置

アナトリア考古学研究所は、現在、カマン・カレホユック、ヤッスホユック、そしてビュクリュカレの3遺跡で発掘調査を行っています。発掘開始当初は、ほとんど訪ねてくる人もなく発掘調査期間中は閑散としたものでした。最近ではトルコの新聞、テレビ、雑誌に取り上げられる機会が多くなったこともあり、訪ねてくる人もかなり多くなってきています。先日完成した案内板を各遺跡の登り口に設置しました。案内板には、遺跡の地形図、発掘区、空撮、復元図等を掲載し、解説はトルコ語、英語、日本語で記しています。遺跡にお出での際は是非ご覧下さい。(2017年3月18日)

遺跡案内板 (1) 遺跡案内板 (2) 遺跡案内板 (3) 遺跡案内板 (4)
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■三笠宮記念庭園

三笠宮記念庭園は、12月〜3月末まで閉園です。この時期は雪に覆われることも多いのですが、それでも天気の良い日は家族連れで庭園を訪ねてくる人の多いのには驚きます。現在、JICAのシニアボランティアの小山季廣さんが中心になり、前々からしっかりとしたものを作りたいと考えていた樹木名板の製作を行っています。雪解けと同時に庭園内に設置する予定です。これが設置されることで来園者も喜んでくれるものと思います。春が待ち遠しいです。(2017年3月18日)

三笠宮記念庭園 (1) 三笠宮記念庭園 (2) 三笠宮記念庭園 (3) 三笠宮記念庭園 (4) 三笠宮記念庭園 (5) 三笠宮記念庭園 (6)
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■冬期間の研究所の作業

今シーズンは予想以上に雪が多く、アナトリア高原は幾度も銀世界に包まれました。寒さもマイナス10度前後と大分冷え込んでおり、強風で吹きだまりがいたるところにできています。一日でも早く春がやって来るのを待ち望んでいるところです。その雪の中を通ってくる研究所のスタッフには、いかに仕事とはいえ感謝するのみです。

発掘調査、遺跡踏査が終了後、アナトリア考古学研究所内では、出土遺物、建築遺構の実測作業等を行っています。これらの作業は、発掘調査を行う上で中心的な役割りを果たしているウスタ(親方、少なくとも発掘調査に20年以上勤めているトルコ人)が中心に行なっています。ウスタは、発掘調査はもちろんのこと、出土遺物の実測作業、さらに遺物の修復作業等を行なっています。概報、本報告等を作成する上では、冬期間のこのような作業は極めて重要です。彼らは一年を通して研究所に勤めており、彼ら無くして研究は成り立たないでしょう。(2017年2月23日)

アナトリア考古学研究所2017冬 (1) アナトリア考古学研究所2017冬 (2) アナトリア考古学研究所2017冬 (3) アナトリア考古学研究所2017冬 (4) アナトリア考古学研究所2017冬 (5) アナトリア考古学研究所2017冬 (6)
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■出土資料の整理作業

アナトリア考古学研究所が発掘調査を行っているカマン・カレホユック、ヤッスホユック、ビュクリュカレ遺跡から出土している遺物、中央アナトリアの遺跡踏査で採集した土器資料の整理作業が新収蔵庫内で順調に進んでいます。1986年以来、試行錯誤を繰り返しながら出土遺物を整理してきましたが、新収蔵庫の第一の目的は、必要な時、遺物を瞬時に取り出すことが出来るようにすることにあります。2016年の発掘調査、遺跡踏査が終了した段階から新収蔵庫の整理作業に入りました。

新収蔵庫には、遺跡踏査で採集した土器資料を年度別に、カマン・カレホユックで出土した人骨、ヤッスホユック、ビュクリュカレの土器資料等を出土年、発掘区毎、部位別、層序別に、新しく設置したスチール棚に収めています。この作業は、ウスタ(親方)のエリチンが中心となり、発掘調査に参加している地元の8人の作業員が進めています。研究を行う上での基盤が出来上がりつつありますし、今後は研究者への公開も容易になるものと思います。(2017年2月18日)

出土資料の整理作業 (1) 出土資料の整理作業 (2) 出土資料の整理作業 (3) 出土資料の整理作業 (4) 出土資料の整理作業 (5) 出土資料の整理作業 (6)
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■2016年度トルコ調査報告会・第27回トルコ調査研究会チラシ

2016年度トルコ調査報告会・第27回トルコ調査研究会 2016年度トルコ調査報告会・第27回トルコ調査研究会
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■アナトリア高原は初冬に入りました

遺跡に保護屋根を架けている段階で雪に見舞われました。例年より早い雪です。早朝の気温がマイナス4~5度の日が続いていましたが、目を覚まして高原を見ると銀世界になっていました。その後多少温かくなりだいぶ雪も解けて屋根掛けの作業は順調に進んでいますが、いつ大雪に見舞われても不思議ではありません。初冬に入ったばかりですが、もう初春を待ちわびてしまう心境です。こんなに寒くなってきているにも関わらず、三笠宮記念庭園の来園者が途切れないのには驚きます。雪景色の庭園が美しいとの噂が流れているようです。(2016年12月4日)

アナトリア高原の初冬 (1) アナトリア高原の初冬 (2) アナトリア高原の初冬 (3) アナトリア高原の初冬 (4)
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■3遺跡の保存

アナトリア考古学研究所は、カマン・カレホユック、ヤッスホユック、そしてビュクリュカレの3遺跡で発掘調査を行っています。今シーズンは、4月下旬にビュクリュカレ遺跡の発掘を開始、11月初旬にヤッスホユック遺跡の調査を終了しました。出土した建築遺構、断面を冬期の雨、雪から守るため、例年、住友財団の助成により発掘区に保護屋根を架けています。継続して調査している発掘区の保存を行うには、現段階ではこの方法が最善と考えます。アナトリア高原では冬から初春にかけて、降雪が優に50センチを超すこともありますし、大雨に見舞われる時もあります。先月の下旬から始まりました屋根架けの作業も最終段階に入ってきています。この作業が終わる頃にはアナトリア高原も銀世界に包まれることでしょう。(2016年11月30日)

保護屋根仮設作業 2016秋 (1) 保護屋根仮設作業 2016秋 (2) 保護屋根仮設作業 2016秋 (3) 保護屋根仮設作業 2016秋 (4) 保護屋根仮設作業 2016秋 (5) 保護屋根仮設作業 2016秋 (6)
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■アナトリア高原は晩秋を迎えました

紅葉していた木々も葉を落し、三笠宮記念庭園は晩秋を迎えました。カッパドキアでは国内情勢が混乱していることも影響してか、訪問客が激減しているようですが、三笠宮記念庭園の訪問客は、11月中旬の段階で八万人を超えました。訪問客数では、1993年に開園して以来の新記録となりました。晩秋を迎えたと同時に、空気が澄んできたのでしょう。夜空には満天の星がきらきらと輝くようになりました。音楽を奏でているような輝きには一瞬見とれてしまいます。ここ数日、早朝の寒さがマイナス5~6度と大分冷え込んできました。窓の外の高原が一面銀世界に包まれるのを見るのも、もう直きかと思います。(2016年11月26日)

アナトリア高原の晩秋 (1) アナトリア高原の晩秋 (2) アナトリア高原の晩秋 (3) アナトリア高原の晩秋 (4)
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■ガーズィ大学美術学部での博物館フィールドコース

国際交流基金、アナトリア考古学研究所、アンカラにあるガーズィ大学との共催で、紙、本の保存、修復に関するフィールドコースを10月3日〜7日までの5日間行いました。ガーズィ大学に文化財保存・修復学科があり、土器、青銅製品、鉄製品、モザイク等の保存、修復等のトレーニングが行われていますが、紙、本に関する授業はまだ本格化していないとのこと。カマンのアナトリア考古学研究所で行われていた博物館フィールドコースの後、修復専門家の渡邊万里子さんにお願いしてガーズィ大学でもクラスを開いて頂きました。学科の4年生を対象としたフィールドコースになりましたが、渡邉さんが説明していることを学生は一字一句逃すまいと真剣そのものの目付きで授業を受けていたのが特に印象的でした。このクラスに参加した学生は、来年度は就職です。一人でも多くの卒業生がレストレーターとして文化財保存・修復センター等に就職出来ることを願っています。 当プロジェクトは、国際交流基金の助成、在トルコ日本大使館の全面的な支援で行うことが出来たものであり、両機関に対して厚くお礼を申し上げます。 (2016年10月14日)

ガーズィ大学での博物館学フィールドコース (1) ガーズィ大学での博物館学フィールドコース (2) ガーズィ大学での博物館学フィールドコース (3) ガーズィ大学での博物館学フィールドコース (4)
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■アナトリア高原は本格的な秋を迎えました

アナトリア高原は本格的な秋を迎えたところです。山々の稜線がくっきり見え始めるようになったこと、高原のいたるところで10月(トルコ語でエキム、播種を意味します)中旬からの播種の準備が始まったこと、村の中で冬の暖房に使う薪の準備が行われていること、そして紅葉が始まったことなどからも秋が本格化してきたことを読み取ることができます。空は澄み切っていますし、その中を鷲がゆっくりと青空を背景に空を切る姿は何とも言えないほど清々しさを感じます。それと夜の満天の星は見事と云う他ありません。(2016年10月11日)

アナトリア高原の秋 (1) アナトリア高原の秋 (2) アナトリア高原の秋 (3) アナトリア高原の秋 (4)
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■博物館学フィールドコース(2016年)終了

紙、本の修復・保存に関する博物館フィールドコースは、先週の金曜日に終了しました。今回のコースを行った背景には、トルコの博物館に数多くの古書が収蔵されているにも関わらず、その修復・保存に関しては手が回っていないという現状があります。受講者の多くは最近設立された地方の文化財保存・修復センターのレストレーター(修復家)で、ここ数年大学を卒業しセンターに就職した若手です。今回は15名が参加し、紙の保存・修復に関する基本について手作業を交えて五日間の授業を受け、土曜日の午前中にアナトリア考古学研究所を後にしました。受講者の多くは、出来れば来年度もフィードコースを是非開いて欲しいとの強い要望がありましたので、近々考古局とも来シーズンのプロジェクトの件で打ち合わせを行う予定です。 このプロジェクトは、国際交流基金の助成、在トルコ日本大使館の全面的な支援で行うことが出来たものであります。厚くお礼を申し上げます。(2016年10月8日)

博物館学フィールドコース (1) 博物館学フィールドコース (2) 博物館学フィールドコース (3) 博物館学フィールドコース (4) 博物館学フィールドコース (5) 博物館学フィールドコース (6)
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■三笠宮記念庭園

三笠宮記念庭園は、4月1日〜8月30日までの入園者が6万人を超えたようです。さらにこれから少なくとも2万人の入園者があるのではないかと思います。今年中には8万人を超えるものと思います。トルコのどこの観光地も訪問者が減少している中で、なぜか三笠宮記念庭園だけは賑わい続けているのは本当に嬉しいことです。相乗効果と云うことでしょう、入園者の中から、カマン・カレホユック考古学博物館にもかなりの入館者があるようです。ここ数日の冷え込みでしょうか。庭園の木々の葉が少し赤みがかってきました。(2016年9月29日)

三笠宮記念庭園 (1) 三笠宮記念庭園 (2) 三笠宮記念庭園 (3) 三笠宮記念庭園 (4)
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■博物館学フィールドコース(2016年)開始

9月26日、日本の国際交流基金、トルコの文化・観光省、アナトリア考古学研究所との共催で、「紙」、「本」の保存修復に関する博物館学フィールドコース(2016年)が始まりました。今回のコースでは、「紙」、「本」の保存修復専門家である渡邊万里子さんを招聘、授業を行ってもらっています。トルコの博物館には、オスマン・トルコ帝国時代の書物等多くの貴重な資料が保管されていますが、最近になりその修復、保存の関心が高まってきており、今回のコースを行うことになりました。トルコでは、2010年代に入り、イスタンブル、アンカラ、イズミル、ガーズィアンテップ、アンタルヤ、ディアルバクル、ネブシェヒル、トラブゾン等に保存・修復センターが設立され考古学資料を始めとする遺物、今回のフィールドコースのテーマの一つとなっている「紙」、「本」の保存、修復が盛んに行われるようになってきております。今回は各地域の保存・修復センターで活躍している若手の専門家15名を招聘してのコースで、9月30日まで行われる予定です。(2016年9月28日)

博物館学フィールドコース (1) 博物館学フィールドコース (2) 博物館学フィールドコース (3) 博物館学フィールドコース (4)
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■ウスタ、カルファの研修

アナトリア考古学研究所の発掘調査の中心となっているのは、ウスタ(親方)、カルファ(親方助手)等です。彼らの多くは、研究所の発掘調査に少なくとも15年以上は参加しており、一年を通して遺物の整理、遺構図面の整理、遺物の実測、層序の整理等を行っています。9月17日(日)、ウスタ、カルファ、研究所の研究員は、ヒッタイト帝国時代の都市の一つで、4千枚以上の粘土板が出土しているオルタキョイ(古代名シャピヌワ)の研修に出掛けました。アナトリア考古学研究所のあるカマンのほぼ北東、直線距離にして約160キロにあるオルタキョイは、ヒッタイト帝国の都ボアズキョイの北東約65キロに位置しています。朝7時に出発、チョルム考古学博物館を見学した後、オルタキョイへ車を走らせましたが、チョルムからオルタキョイは55キロほどの距離ですが、道が未舗装部分もあり一時間半ほど時間がかかりました。オルタキョイでは、隊長のアイギュル・シュエル教授(アンカラ大学)が、我々を温かく迎えてくれました。そして、A、B、Cと名称を与え発掘している宮殿址、収蔵庫址、犠牲獣を捧げた場所等を丁寧に案内して下さいました。ウスタ、カルファもこのような遺跡は初めてと云うこともあり、教授の話しに興味津々耳を傾けていたのが印象的でした。キャンプでは、出土遺物、特に動物の頭部を模した注口部分を持つ土器、更には、神像等を作る鋳型を数多く見ることができ、オルタキョイが並の遺跡ではないことをしみじみと感じた次第です。オルタキョイを出たのが、既に5時半を回っており、研究所に到着したのは10時過ぎになりましたが、ウスタ、カルファは大いに刺激を受けたようですし、我々も出土遺物には目を見張ってしまいました。(2016年9月28日)

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■「夏の学校」終了(2016年8月)

アナトリア考古学研究所、カマン・カレホユック考古学博物館と共同で行っていた『夏の学校』(7月23日開始)が8月25日に終了しました。最終日は、イゼット館長の短い講演等のあと、参加者全員に「終了証書」と記念品としてTシャツ、帽子が配られました。この学校は来シーズンも行う予定です。(2016年9月2日)

夏の学校終了(2016年8月)(1) 夏の学校終了(2016年8月)(2) 夏の学校終了(2016年8月)(3) 夏の学校終了(2016年8月)(4) 夏の学校終了(2016年8月)(5) 夏の学校終了(2016年8月)(6)

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■アナトリア高原も実りの秋を迎えつつあります

7月下旬から8月初旬にかけて中央アナトリアも猛暑に見舞われましたが、8月10日過ぎになりますと、早朝の涼しさに秋の気配を感じさせられるようになりました。高原を見渡しますと、小麦の刈り入れはほとんど終了し何か広々とした感じがします。これからは向日葵の収穫の時期に入ります。アナトリア考古学研究所の庭にある梨の木も実もたわわ、来週には収穫の予定です。ここ数年春先の急激な寒さであまり実を結びませんでしたが今シーズンは大豊作と云うところでしょうか。それと葡萄も今年は大豊作のようです。これも近々収穫したいと思います。(2016年8月24日)

2016年アナトリア高原の秋 (1) 2016年アナトリア高原の秋 (2) 2016年アナトリア高原の秋 (3) 2016年アナトリア高原の秋 (4) 2016年アナトリア高原の秋 (5) 2016年アナトリア高原の秋 (6)
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■『考古学教室』(2016年) 開始

カマン・カレホユック発掘調査では、毎週土曜日に作業に関わっているトルコ人、隊員に『考古学教室』を行っています。これを行うようになった大きなきっかけは、なぜ日本人がアナトリアの真ん中に位置している遺跡でわざわざ発掘を行っているのかがなかなか理解して貰えなかったことにあります。約一万キロも離れた日本からカマン・カレホユックまでやってきて、一体何が目的なのかを不可思議に思っているようです。教室と云っても発掘現場の頂上部にある休憩所を使って行いますが、ここでは毎週カマン・カレホユックの層序等を丁寧に解説するとともに器材の使い方等を実際に教えています。それらの授業が終わった後は、各発掘現場でウスタ(親方)と共に発掘している村の子供たちが解説するのが授業の一環としてありますが、これが彼らにとってはかなり大変なようです。解説するとなるとかなり現場を理解していないと出来ませんので当てられた子供たちは数日前からウスタから色々と教わりながら猛勉強をしている光景が見られます。発掘現場で説明が終わった子供たちはほっとした表情になっているのが印象的です。(2016年8月24日)

考古学教室(2016年)(1) 考古学教室(2016年)(2) 考古学教室(2016年)(3) 考古学教室(2016年)(4)

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■ボアズキョイ、アラジャホユック遺跡研修

8月7日、カマン・カレホユック発掘調査に参加している主な隊員は、ヒッタイト帝国の都ボアズキョイ、そしてトルコ隊が盛んに調査をしているアラジャホユック遺跡の研修を行いました。どちらの遺跡でも隊員が説明役を務めましたが、説明役の隊員は一週間前からがっちりと両遺跡の報告書を読んでいたこともありなかなか良い解説をしてくれ、良い勉強になりました。(2016年8月23日)

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■ハナの子犬

研究所のハナが先月お産をしました。六匹が順調に成長しています。お母さんのハナの後ろを子犬たちがついてまわっているのがなんとも云えないほど可愛いです。最初の頃は母親と一緒に庭園を走り回っていましたが、最近では色んなところを探検しているようです。子犬を欲しい人は数多ですが、可愛さのあまりなかなか手放せないでいます。(2016年8月23日)

ハナの子犬 2016年夏 (1) ハナの子犬 2016年夏 (2) ハナの子犬 2016年夏 (3) ハナの子犬 2016年夏 (4) ハナの子犬 2016年夏 (5) ハナの子犬 2016年夏 (6)
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■日本人会来所

岡浩駐トルコ特命全権大使ご夫妻をはじめアンカラ日本人会の29名が、8月6日(土)、午前11時過ぎにバスで来所しました。カマン・カレホユック遺跡の発掘現場、カマン・カレホユック考古学博物館、三笠宮記念庭園、アナトリア考古学研究所を見学、特に、カマン・カレホユックの遺跡では北区の最深部まで梯子を使って降り、現在盛んに発掘を行っている前期青銅器時代の火災層をご覧頂きました。午後4時過ぎに研究所をあとにしました。(2016年8月22日)

日本人会来所 (1) 日本人会来所 (2) 日本人会来所 (3) 日本人会来所 (4) 日本人会来所 (5) 日本人会来所 (6)
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■「夏の学校」(2)(2016年8月)

夏の学校は、アナトリア考古学研究所とカマン・カレホユック考古学博物館が共同で土曜日と日曜日に毎週行っています。先々週には参加している子供たちがカマン・カレホユックの発掘調査に参加、発掘を初体験してきました。子供たちは発掘現場に入るなり、現場のウスタ(親方)の指示に従い、チャパ(ピッケルの一種)の使い方や、土器片はどのようなものかを丁寧に教わり、約一時間を楽しく過ごしていました。また、先週は、アナトリア考古学研究所の修復専門家エリチン・バシュ・ウスタの指導で土器の修復のトレーニングを受けました。この土器の修復には、カマンの町で売っている水瓶を使いました。最初にその水瓶を壊すところから行ない、次に修復に取り掛かりましたが、この授業は子供たちに大人気だったようです。来週は石膏で破損箇所を埋める作業、金属製品の処理について学ぶことになっています。(2016年8月12日)

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■「夏の学校」が始まりました(2016年7月)

アナトリア考古学研究所とカマン・カレホユック考古学博物館の共催で研究所のあるチャウルカン村、カマンの町の小学生を対象とした『夏の学校』が、7月23日(土)から始まりました。第一回目は、考古学博物館で遺跡の模型を使っての授業やモザイク作りなどをして午前中を過ごしました。来週からはカマン・カレホユックの遺跡に子供たち全員を招待し、実際に発掘体験をしてもらうことになっていますし、研究所の修復室で土器の接合作業等も実際に行う予定です。この学校は8月中旬までの毎週、土、日曜日に開催されることになっています。(2016年7月27日)

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■アナトリア考古学研究所『退職者の集い(2016年)』

アナトリア考古学研究所が行っている発掘現場で労働者として長期間勤め定年を迎えた村人は優に30名を超しました。今年も『退職者の集い』を、7月24日(土)に研究所で行いました。今年は15名が参加、いつもこの会にやってくるアフメット・ペフリヴァンさんは足腰が弱くなったとのこと、セイホ・オズトゥルクさんはアンカラの息子さんの所へ行っているとかで顔を見ることができませんでした。チャイ(トルコティー)と一緒に、コックのムスタファが焼いてくれたケーキを食べながら、村の情報、彼らの子供たちのことなど色々と話してくれました。退職者の中で昨年から今年にかけて欠けた者もなかったのが何よりでした。現在、年金は一ヶ月日本円で3万円から3万5千円ですが、村で生活をしている限りこの年金で十分とのこと。彼らの話しを聞いていると何か余裕すら感じてしまいます。普段は村のチャイハネ(トルコティー、コーヒーを飲みながらカードに興じたりする村の社交場)で仲間と話したり、畑仕事をしたりしているようです。来年も一人も欠けることなくこの集いが開かれることを願っています。(2016年7月26日)

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■アナトリア高原は真夏に入りました

6月も下旬に入り、やっとアナトリア高原も真夏に入りました。日中の気温が30度を超す日々が続いています。研究所の庭にある黄色いサクランボ、サワーチェリー、杏が実も撓わ、数日前に収穫をしました。また、庭のバラも見事に開花しています。と同時に、昨年十月に播種した高原の小麦はすっかり黄金色になりました。刈り入れはもう少し先のようです。研究所の周辺の野花も週毎に、赤、紫、白、黄と色彩を次々変えるのには驚いてしまいます。それらの色彩が消えた時にはアナトリア高原も灼熱の真夏を迎えることになります。(2016年6月28日)

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■第38回国際発掘・調査・考古科学シンポジウム

今年で38回目となるトルコ文化観光省主催の発掘、調査、考古化学シンポジウムがトルコの最西端の町エディルネのトラキヤ大学で5月23日から27日に渡って開催されました。トルコで考古学的調査をしているほとんどの人が参加する国際シンポジウムです。当研究所としては、カマン・カレホユック遺跡(大村幸弘)、ヤッスホユック遺跡(大村正子)、ビュクリュカレ遺跡(松村公仁)の発掘調査と、一般調査(大村幸弘)に関する発表を行いました。

エディルネに行くのは全員初めて。オスマン帝国の遺産が色濃く残る綺麗な町でした。世界遺産に指定されているセリミエモスクも学会の途中で見学出来たのが何よりでした。モスクは非常に綺麗に整備されており、最近のトルコ国内の緊迫した情勢にも関わらず多くの人が見学に訪れていたのが印象的でした。聞きなれない外国語を話している観光客を多く見かけましたが、ギリシャ、ブルガリアからの観光客ではないでしょうか。

エディルネには大きな川がゆったりと流れており、そのほとりのレストランで学会のレセプションが行われ、当地名物のレバーの唐揚げ等、これまでトルコの他の街では見られない食事が数多く出され、食事の途中でオイルレスリングのショーもあり、町、大学がこのシンポジウムにかなり力を入れていたことが感じられました。例年に比べて学会参加者が少なかったのが残念でした。

さて考古学調査の発表についてですが、前年のシンポジウムでも感じたことですが、考古学調査が多極化しているため、シンポジウムの発表も単なる研究発表ではなくなっているものが多数にのぼりました。そこでは遺跡の保存、修復、教育と観光のための遺跡公園化といった内容が含まれていました。遺跡保存についてはまだまだ理想的な形が見出されていないように思います。カマン・カレホユック遺跡ではいち早く屋根をかけて保存をしてきておりますが、これは次のシーズンまでの一時的な保存方法として行ってきたものです。しかし長期的な遺跡保存方法は未だ見つかっていません。今後も色々な試みが行われ、試行錯誤を繰り返していく必要があると思います。学会の発表を聞いていると、考古学と観光を結びつけようとする流れがあり、これには単純には頷けないところがあります。エフェスを始めとする遺跡は多くの観光客を集めていますが、それと同じことを他の遺跡にも期待されているのにはどうしても腑に落ちないところがあります。観光的価値と学術的価値は同じではありません。その辺に今後の課題があるのではないでしょうか。

今回の発表で個人的に興味深かったのがカヤルプナル遺跡の発掘調査です。昨年秋にドイツのミューラーカルペ、カヤルプナル調査隊長夫妻がカマンにお出でになり、その際にも聞いておりましたが、昨年の調査で、ヒッタイト帝国時代の文書庫を発見、約140点もの粘土板文書を発掘したとの報告がありました。前2千年紀の歴史を書き換えるだけの情報も含まれているようです。彼らは以前に調査をしたクシャックル遺跡でも文書庫を見つけており、うらやましい限りです。しかしこれは偶然の産物ではなく遺跡選定、発掘戦略等において研究者の姿勢に関わっていると思います。

もう一つ、これこそがシンポジウムならではと言えることがありました。それは泊まっていたホテルのロビーで我々が休んでいた時のことです。アンカラ大学教授のアーリエ先生が何人かの考古学者と一緒にホテルに戻って来られ、我々を見つけて一緒にお茶を飲んでいる際にいつの間にかワークショップになってしまったことです。その中の一人が学会のプレゼンテーション用のスライドを下に、しばし大討論会になりました。彼はバルックケシルの洞窟入口で岩壁画を見つけたとのこと。それが新石器時代のもので、チャタルフユックの壁画と共通点を持っているというのには驚きました。描かれている題材は人間の生誕と死という二つのテーマとのことで、そこに描かれているものはこれまで断片的にしか知られていなかった古代の死生観と深く結びついているように思います。彼を囲んで止めども無い議論が続きましたが、今後この岩壁画に関しては活発な論争がなされるのではないでしょうか?楽しみです。(松村)(2016年6月15日)

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■トルコの卒業シーズン

5月はトルコの大学、専門学校の卒業シーズンです。三笠宮記念庭園は、毎日のように卒業式を終えた学生で賑わっています。それと小、中、高等学校もそろそろ授業が終わる時期と云うこともあるのでしょうか。バスを連ねて庭園を訪ねてきているようです。(2016年5月18日)

三笠宮記念庭園5月 (1) 三笠宮記念庭園5月 (2) 三笠宮記念庭園5月 (3) 三笠宮記念庭園5月 (4)
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■花の苗床

春先に作った苗床の花の種が芽を出し、かなり大きくなりました。研究所の日当りの良い場所に置いていたこともあるのでしょうか。すくすく成長しています。先々週から外に置いてある鉢に移植が始まりました。中央アナトリアもここ数日降り続いた雨で濃い緑に包まれています。この雨が上がりますと、そろそろ初夏を迎えることになります。(2016年5月16日)

花の苗床 (1) 花の苗床 (2) 花の苗床 (3) 花の苗床 (4) 花の苗床 (5) 花の苗床 (6) 花の苗床 (7) 花の苗床 (8) 花の苗床 (9) 花の苗床 (10)
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■トルコの学生の研修が始まる

4月25日から第8次ビュクリュカレ発掘調査が開始し、現在盛んに鉄器時代、前2千年紀のヒッタイトの文化層を掘り下げているところです。アナトリア考古学研究所の発掘調査には、トルコの大学の考古学科に在籍している学生が研修に入り始めています。この制度は、1988年以来行われているもので、例年10人から20人のトルコの学生を受け入れています。第8次発掘調査が開始されたと同時に、クルシェヒルのアーヒ・エヴラン大学の学生が、入って来ており早朝からの発掘調査に参加しています。研修とは云っても、参加している学生は発掘調査隊員と同じプログラムをこなさなければなりません。5時起床、夕方の6時にはミーティング等、彼らにとっては今までにはない経験のようです。(2016年5月14日)

トルコの学生 (1) トルコの学生 (2) トルコの学生 (3) トルコの学生 (4)
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■在トルコ日本国岡浩特命全権大使来所

5月6日、岡浩在トルコ日本国特命全権大使ご夫妻が、アナトリア考古学研究所を初めて来所。アンカラからカマンへ向かわれる途中で研究所が行っているビュクリュカレ遺跡の御視察。生憎の雨で遺跡には入ることが出来ず、クズルウルマック川に架かっている橋から濃い緑に包まれた遺跡を御覧頂く形となりました。その後、日本の外務省一般文化無償資金協力で建設されたカマン・カレホユック考古学博物館、三笠宮記念庭園、そしてアナトリア考古学研究所の施設の御視察をされました。研究所では、遺物の実測作業、撮影などを御覧頂きました。(2016年5月12日)

在トルコ日本国岡浩特命全権大使来所 (1) 在トルコ日本国岡浩特命全権大使来所 (2) 在トルコ日本国岡浩特命全権大使来所 (3) 在トルコ日本国岡浩特命全権大使来所 (4)
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■ARIT-The American Research Institute in Turkey来所

4月30日(土)、ARITのエリフ・デネル所長一行が、アナトリア考古学研究所を訪問しました。これまでビュクリュカレ遺跡の発掘調査期間中にはいらしたことがなく、ぜひ現場見学をしたいとのことでこの時期の来所となりました。ビュクリュカレ遺跡の見学では、隊長の松村研究員の説明に耳を傾けながら、大型の遺構に魅入っているようでした。また、アッシリア商業植民地時代の城壁を間近で見学したいとの申し出があり、発掘中で足場の悪い中、城壁の近くまで歩み寄り、城壁の大きさを実感していました。

またアナトリアはこの時期一面が緑となり、とても美しい季節です。小麦畑が青々としています。当日は晴天にも恵まれたため遺跡からの景色はすばらしく、遺跡だけでなくこの景観を満喫していたのが印象的でした。

その後カマン・カレホユック考古学博物館ではこの度新しく展示されたヤッスホユック遺跡、ビュクリュカレ遺跡の遺物などを見学し、三笠宮記念庭園、研究所と見て回りましたが、それぞれ興味のあるところをゆっくりと見学してもらうことが出来たようです。(2016年5月2日)

アメリカ研究所来所 (1) アメリカ研究所来所 (2) アメリカ研究所来所 (3) アメリカ研究所来所 (4) アメリカ研究所来所 (5) アメリカ研究所来所 (6)
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■カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型

今回のカマン・カレホユック考古学博物館の展示替えは、2009年以来アナトリア考古学研究所が発掘調査を行っているヤッスホユック、ビュクリュカレから出土した遺物の展示を目的としています。その中で両遺跡の模型作製も準備が進められています。実際の模型の作製には時間とかなりの費用ががかかるため、展示の専門家の永金宏文さんの発案でスタディ模型(設計内容を確認するために作る簡易模型のこと)を展示することになりました、模型は永金さんが図面を見ながら丹念に作成して下さっています。来館者には、この模型を見てもらいながら、現在発掘しているヤッスホユックの前期青銅器時代の宮殿址、ビュクリュカレのヒッタイト時代の大建築遺構のイメージを膨らませてもらえればと思います。(2016年4月26日)

カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (1) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (2) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (3) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (4) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (5) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (6) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (7) カマン・カレホユック考古学博物館の遺跡展示模型 (8)
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■カマン・カレホユック考古学博物館の展示替え

カマン・カレホユック考古学博物館の展示替えが順調に進んでいます。展示の専門家である永金宏文さんが、このところ博物館内で夜遅くまで作業を行っています。今回の目的は、2009年以来アナトリア考古学研究所が発掘調査を行っているヤッスホユック、ビュクリュカレから出土した遺物を展示することです。主な遺物品は展示ケースに既に設置され、写真パネル作成等が残っているぐらいで、今月中には一応完了することになっています。展示ケース、パネル等の作成はアンカラの専門業者にお願いしていますが、永金さんは何度も制作現場に足を運んで下さっています。博物館はこれまでのイメージと大分変わり、ヤッスホユック、ビュクリュカレのコーナーもなかなか良い雰囲気になってきました。5月の中旬に予定されている「博物館週間」には、多くの来館者で賑わうものと思います。(2016年4月12日)

カマン・カレホユック考古学博物館 (1) カマン・カレホユック考古学博物館 (2) カマン・カレホユック考古学博物館 (3) カマン・カレホユック考古学博物館 (4)
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■「アナトリア考古学研究」XIX号発刊

アナトリア考古学研究所が刊行している「アナトリア考古学研究」のXIX号が発刊されました。今回は、ヤッスホユック遺跡の詳細な概報、ビュクリュカレ遺跡出土の粘土板、印影の文字資料が掲載されています。(2016年4月11日)

AAS XIX Contents

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■三笠宮記念庭園は春爛漫です

4月に入りアナトリア高原も気温が上昇、一気に春を迎えました。アナトリア考古学研究所の周辺も3月の淡い緑から大分濃い緑に包まれてきています。3月下旬から続いていた三笠宮記念庭園の植樹、池のクリーニング等の作業も数日で終わりそうです。例年に較べますと庭園のソメイヨシノも異常に早く満開になり、それに合わせて庭園も大いに賑わっています。(2016年4月11日)

2016年アナトリア高原の春 (1) 2016年アナトリア高原の春 (2) 2016年アナトリア高原の春 (3) 2016年アナトリア高原の春 (4) 2016年アナトリア高原の春 (5) 2016年アナトリア高原の春 (6) 2016年アナトリア高原の春 (7) 2016年アナトリア高原の春 (8) 2016年アナトリア高原の春 (9) 2016年アナトリア高原の春 (10)
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